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欧州野球ツアーズ~スペイン編~

 近年のMLBにおいては、もはや英語と並ぶ事実上の第2公用語と言っても過言ではない地位を占めるまでになったスペイン語。ファンと選手どちらも、話者が非常に多くなっているのがその理由ですが、彼らの出身地である中南米諸国にとっての旧宗主国で、彼ら自身の言語を生み出し広めた国であるスペインにも、立派に野球文化は存在します。
 第2回で紹介したイタリア同様、スペインも代表に海外出身者を非常に多く取り入れているのが特徴ですが、彼らの場合は移民とも共通の母語で会話できるのが強み。米大陸におけるスペイン語圏は、アメリカ・カナダ(英語、カナダはフランス語も)・ブラジル(ポルトガル語)などの例外を除くほぼ全ての国を網羅しており、その中にはキューバ・ドミニカ・ベネズエラといった強豪国も当然含まれています。
 こうした国々の出身者は元々プレーのレベルが高いうえ、ネイティブのスペイン人から見れば多少の方言や訛りの違いはあっても、基本的には自分たちと同じ言葉を話す相手なので、意思疎通の上でもそこまで苦労がありません。キューバ系やドミニカ系の帰化スペイン人選手が代表ロースターに数多いことには、こうした背景があるのです。
 スペイン代表の戦法は、欧州では珍しいスモールボール。攻撃では盗塁やバントで積極的に走者を進めてコツコツと点を奪い、守備では堅牢かつスピード感あふれるセンターラインを軸に失点を防ぎます。スペイン系の選手はドイツなどと違い体格で劣るため、まともに殴りあっても勝ち目がありません。そうしたことから試行錯誤の末、イタリア人指揮官のマルコ・マジェッリ監督のもとで、一発長打には依存しない戦い方を志向するようになりました。一昨年のヨーロッパ選手権では総合3位、世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)のランキングでも欧州3番手を維持しており、その方向性は正しいと言えます。
 その代表チームを支える国内リーグ「ディビシオン・デ・オナー」は、世界で最もシーズン開幕が早いサマーリーグであり、古の大陸に球春到来を告げる存在です。2013年は諸事情により1球団減となったものの、本来は10球団1リーグ制で4試合総当たり。36試合を戦った後、勝率1位と2位のチームがスペインシリーズで覇を競います。2011年まではかの有名なFCバルセロナの野球部も参戦していましたが、2012年からは「ベースボール・バルセロナ」として独立。現在もリーグ有数の強豪として上位に君臨しています。
 2013年WBCでは、第1回から参加しているオランダとイタリアを除く欧州勢で、唯一の予選突破を果たしたスペイン。本大会では残念ながら白星を挙げることはできませんでしたが、格上の国々相手に善戦し爪痕は確かに残しました。2017年大会で、彼らがどこまで大きくなって帰ってくるのか、その先行きが非常に楽しみです。
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